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AIをはじめとするコンピューターテクノロジーの進化によって、いまある
仕事の多くがなくなってしまうという予想があります。
それは単に技術が進化しているから、というのではなく、社会環境がそれ
を要請しているからでもあります。少子高齢化で労働人口が減っている日本
では、生産力を維持するためには、省力化、自動化のための技術開発や仕組み
づくりをしていかなければなりません。加えて経済の複雑化、ボーダーレス化、
産業の技術革新によって、仕事の中身や仕事に求められるスキルがどんどん変
わっていきます。仕事そのものが一気になくなる可能性もあります。
アメリカのキャシー・デビッドソンという大学教授がまとめたアメリカの学
校教育に関する研究では、「現在の小学校１年生が大学を卒業して就職する頃
には、65％の人が今は存在していない仕事に就く」と報告しています。
アメリカの話であることや、学校教育と社会との関係を問う研究であったに
しても、日本においても十分説得力を持つ話です。見方を変えれば、現在の仕
事の65％は、新卒採用の対象とならない仕事、もしくは残っているけれども必
要とされない仕事の可能性があるということになります。
ある仕事が完全になくならないとしても、社会における役割やステータスが
変わる可能性はあります。
かつてタクシードライバーは、少し前のパイロット以上の高給取りでしたが、
いまはタクシー業で高給を取ることは極めて難しくなっています。それどころか
インターネットを使った一般人の相乗りサービスが始まっており、タクシー業界
はますます厳しい環境にさらされています。
日本は世界的にも長寿企業が多いので、言われているほど、劇的な変化は起き
ないかもしれません。仮に消えたとしても新しい仕事はどんどん生まれていくも
のです。
たとえば50年前にはWEBデザイナーという仕事も職業もありませんでしたし、ネ
イルサロンというビジネスもありませんでした。
果たしてこれから先、どんな仕事が消えていく可能性があるのか。どんな職業が生
まれようとしているのか。10年後、20年後消える仕事、残る仕事を予想してみます。
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