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～大変革時代、明治の先人たちはどう生きたか～
混乱の世で事業を成功させた企業家たち
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急激な人口減少が起こり、グローバル化が加速する日本は、大変革の
時代に入ったと言えるでしょう。
日本は２度の大戦、数度の内乱や災害を経て、現在の国の形をつくって
きましたが、この数百年の大変化と言えば明治維新ではないでしょうか。
幕藩体制が終わり、内乱や戦争が勃発し、混沌を極めるなか、鎖国が
解かれ、突然目の前に現れた西洋との科学技術、国富の差に打ちのめさ
れながらも、青雲の志をもった多くの若者が、欧米の知識文化を貪欲に
吸収し、新しい日本をつくろうとしていました。
現在のようなインフラや社会制度がまだ確立されてない時代。彼らの
なかには現代では想像もつかない苦労を重ね、私たちが夢にも思わない
豪胆なアイデアと行動力で道を切り開いた人もたくさんいます。
たとえば、埼玉の農家に生まれ、江戸で攘夷思想にかぶれ、追われる
身となりながら、最期の将軍慶喜に引き立てられた渋沢栄一は、なぜ
日本の「国造りの父」と言われるほどの５００もの会社を作り出し、
成長させることができたのか？
ほかにも田舎電車の沿線を日本屈指の高級住宅街にした阪急電鉄グル
ープの創始者小林一三、数々の鉄道を再建し、鉄道王とも鉄道再建王
とも言われた東武鉄道の根津嘉一郎などは、時代と運命に翻弄されながら
もなぜ激しい鉄道の覇権争いで勝つことができたのか。
あるいは日本を代表する企業グループ「三菱」の基礎を築いた岩崎
弥太郎、帝国ホテルや大成建設、サッポロビール、千代田火災海上な
どの大倉グループを一代で築いた大倉喜八郎が、どうやって一代で財
閥を築くことができたのか。
衛生商品の基盤を築いたライオンの小林富次郎、森下仁丹の創業者
・森下博は何に優れていたのか。
明治の大混乱期に業を興し、市場を切り開き、成長させていった明
治の企業人に、混沌の時代を生きる知恵を探ります。
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