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経営現代のビジネスエリートはアートセンスを鍛える
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日本人は世界的にも美術好きの民族として知られています。
日本では広義のミュージアムに年間3億人が訪れているといいます。
それほど美術好きの日本人ですが、果たして美術を理解して展覧会
に出向いているかというと疑問が残ります。
人気の美術展には長蛇の列ができる一方で、地方作家の佳作を
展示した常設館などは軒並みガラガラだったりするからです。
話題作や有名作家に来場者が集中する一方で、知名度の低い作家
にはなかなか光が当たらないのが実情のようなのです。背景には
美術界や画壇、画廊、キュレーター、パトロンなど様々な問題が
絡んでくるようですが、大きな背景として、日本では教養としての
美術教育の薄さがあるようです。
欧米では美術教育が厚く、欧州のエリート養成機関の大学では、
哲学に代表される美意識の育成が重んじられてきました。たとえば
現在でもエリート政治家を多く輩出しているイギリスのオックス
フォード大学の看板はいまでも哲学・政治・経済学科です。
これはエリートには大きな権力が与えられるため、哲学を学ぶ
機会を与えずにエリート養成することは、権力の私物化や暴走を
招きかねず危険であるというのが欧州の根本的な考え方にあります。
美術史、美学をエリートの教養の前提としている欧米では、美術
作品は鑑賞するものではなく、読み解くものだと認識されています。
日本では世界でまれに見る美術館、美術展大国でありながら、
美術作品を「読み解く」「読み取る」というところまで行っている人
は少ないようです。
洋の東西を問わず、いま世界のエリートは、わざわざ会社のお金を
使ってまで「美意識」を鍛えています。
イギリスのフィナンシャル・タイムズは、減少傾向にあるMBAの出願
数に対して、グローバル企業がこぞって幹部候補生をアートスクール
や美術系大学への研修に送り込んでいる実態を伝えています。
それはヨーロッパのエリートが美学や美術がエリートの主たる教養で
あるとして教育されてきたことに加え、企業や社会のグローバル化の
進展、さらにAIなどテクノロジーの急速な発展に対して、企業やエリー
ト層が最も必要な素養と認識し出しているからです。
世界中のビジネスエリートが21世紀を生き延びるために必要な教養と
して、学ぼうとしている美術、美意識とはなにか。その実情といまから
でも間に合う学び方を探っていきます。
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さらに詳しくお知りになりたい方のために、小冊子
(A4判)を用意しております。
ご入り用の場合は、「小冊子希望」とご記入のうえ、ご返信ください。
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